20年以上前にブリッジで治療した部分が噛むと痛みがあり、腫れる事があるとのことでご相談いただきました。
拝見したところ、ブリッジの支えとなっている2本の歯のうち片方が割れており、もう片方が歯周病でグラグラになっていました。
ブリッジが入っている部分を根本的に治療するなら、支えになっている歯そのものを治療する必要がありました。
できれば歯を残す処置を行いたいところでしたが、もともと支えになっていた歯のうち1本が割れ、もう一本は歯周病でグラグラになっていたため、やむなく抜歯は避けられない状態でした。
ここまで状態が悪化してしまうと、放置すれば断続的な痛みが続くだけでなく、歯を支える骨がなくなりいずれ抜け落ちてしまう可能性もありました。
すでに神経を抜いている歯を土台としたブリッジ処置は、強度・耐久性に不安があり、どうしても長期間安定して噛めるケースは少なくなります。
今回ご提案した治療法は二つで、部分的な入れ歯かインプラントでの処置でした。
入れ歯ではバネが見えること、不意に外れる可能性があること。また自分の歯と同じ様には噛むことができなくなる点から、今回患者様はインプラントを選択されました。
治療法としては、悪くなってしまっている歯を抜く処置と同時に、インプラントを埋める処置を行いました。これは即時埋入と呼ばれる治療法で、これまでは抜歯からインプラントの埋入まで数ヶ月待つこともありましたが、同時に行うことで治療の待ち時間の短縮だけでなく、痛みを伴う可能性のある処置が最小限の回数で済むというメリットがあります。
患者様のご負担を軽減するという観点からも、当院でも即時埋入という方法を選択するケースが増えてきております。
約4ヶ月
約120万円(税別)
インプラント2本の上にセットする3本分のブリッジはオールセラミックで完成。手前の糸切り歯はこれから作成予定です。
糸切り歯のみプラスチックの仮歯になっており、見た目を十分に試してから最終的なセラミックの歯を選んでいただけます。
仮歯でも数ヶ月の間は日常生活において特に支障はなく、治療後もすぐに普段の生活をしていただけます。
普段の暮らしの中で十分に仮歯の確認をしていただき、ご希望をじっくり伺って最終的なオールセラミックの歯を作っていきます。
インプラントも適切なケアや定期的なメンテナンスが必要となります。
抜歯に伴い、術後に痛みが出る場合があります。
インプラントの処置に伴い、術後に痛みが出る場合があります。
疲れた時に歯ぐきが腫れるとのことでご相談いただきました。
繰り返し腫れる箇所は10年以上前に神経を取る治療をしたことのある歯だったそうですが、数年前から痛みが出るようになったとのことです。
また、痛みが出てもしばらくすると落ち着いていたので相談をしていなかったようです。
当院へは初診でメンテナンスにお越しいただきました。はじめは歯石を取ってお掃除をしたいとのことでお見えになりましたので、一応レントゲン検査も合わせて行いました。
すると過去に治療した部分に炎症が見られたので「疲れると痛みが出ませんか?」とお伺いしました。その結果まさしくその通りだったようで、その場で詳しい検査を希望されました。
この患者さんは定期検診には通っていらっしゃらなかったようで、過去にも痛みが出る部分の炎症を指摘された経験はなかったとのことです。
詳しい検査の結果、過去に歯の神経を取って被せものをしてあった歯の根が割れてしまい、そのひび割れに沿って雑菌が骨の面に染み込み、感染が起きていました。
そのため疲れると痛みが出る、腫れるを繰り返していたようです。
今回のケースは残念ながらそのまま歯を残すことが不可能な状態まで悪化してしまっていました。そのため、抜歯は避けることができず、抜歯後にどの様な処置をするのかを選択する必要がありました。
部分入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種をご提案しましたが、入れ歯は希望されませんでした。ブリッジとインプラントで悩まれましたが、より長期で安心して使えるものをご希望され、最終的にインプラントを選択されました。
結果的に両隣の歯を削ることなく残せるので、体へのご負担も少ない治療と言えます。
約4ヶ月
約50万円(税別)
治療は無事終わり、インプラントも安定しています。
以前は堅いものを噛むと痛みが出ていたそうですが、痛みもすっかりなくなり思い切り噛んでも問題ないとのことです。
現在は定期検診で通院いただいています。
インプラントも適切なケアや定期的なメンテナンスが必要となります。
抜歯に伴い、術後に痛みが出る場合があります。
インプラントの処置に伴い、術後に痛みが出る場合があります。