こんにちは。自由が丘ブライト歯科の内海です。
先日、私が風邪で病院に行って感じたことがあります。
「この薬を飲んでおいて下さいねー」という説明を受けたのですが、
“いつまで飲めば良いのか?”“症状がなくなっても飲みきった方が良いのか?”“改善しない場合はどうするのが良いのか?”などの説明を受けず不安に思いました。
多くの患者さんが待っている事を考えると、なかなか説明の時間を取りにくいのは事実ですが患者さんには専門の知識がありません。小さな疑問が重なって不安が大きくなるものですよね?
歯科に通ってくださっている皆さんも「歯が痛い…。」と思って治療を受けたり、検査で見つかって症状はないけれど治療を受けた歯が完治したはずなのに、「あれ?まだしみるな…。」「まだ響くな…。」と感じた経験はあるのではないでしょうか?
それは必ずしも治療に失敗しているわけではありません。
噛み心地・歯ざわり・舌ざわり・温度も大切な味の要素といわれているように、舌や歯は食感を鋭敏に感じ取る器官なので、歯に詰めたり被せたり根の治療をしたりすれば、元の状態に復帰するのに時間がかかる場合もあるのです。初めての歯の治療だとそこを強く感じる方が多いはず、いや、当然強く感じて不安になると思います。
実際には数日間、冷たいものがしみて段々楽になるとか、噛むと響くけれど段々感じなくなるなど、違和感は時間と共に消えていくことが多いです。しかしそのことも説明がなければとても不安になるものです。一言説明を受けていれば、「あ、本当にしみた…。」で済むかもしれませんよね。
ですので、当院では患者様に治療前の説明だけではなく、治療後の説明もきちんと行うようにしています。
それ以外にも、虫歯は深いけれども神経をできるだけとらずに残しておこうとする治療をおこなう場合、不確実ですが、治療後に痛みが出たらあきらめて神経を取ることになるという説明を受けた方もいらっしゃるかと思います。そのことも患者さんにとって痛くなるとはどういう状態なのか本当は知りたいのではないでしょうか?
これも治療後の説明を行わないと患者様は不安に感じ、他の医院にもう一度見てもらいに行きたくなることもあります。実際に当院でもそのような患者様が時々来院されています。「一定期間痛いけど、その後痛みは引くよという説明は受けなかったの?」とお聞きしても、「いや、特に受けていないです。」との答えをよくいただきます。
医師がきちんと患者様に説明を行えば、患者様が余計に不安に感じることもありません。
ただ一方で期待している効果が得られず、患者様が違和感を得ているケースも多々あることも事実です。
もし医師に説明を受けていなくて治療した歯に違和感がある場合は、きちんともう一度医院にご相談に行くことをおすすめいたします。